ニート系ドラクエ10

親が80歳、ニートが50歳で行き詰まった状態を、8050問題と言うそうだ。

DQXTV プロデューサー夜話を見て泣く

DQXTV プロデューサー夜話は涙無しには見られない

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喜びも悲しみもMAXになって、心がぐちゃぐちゃになりました

比喩じゃなくて本当に涙が出た。

ひさしぶりに素敵な夜だった。嬉しくてコーラまで買った。ひとり乾杯した。

ひとつひとつ、振り返ろうと思う。

記憶を頼りに書くので、間違いがあるかも。

 

夜話もくじ

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表現はきついがプレイヤーの生の声

これらの質問と向き合ってくれたことが嬉しい。

青山Pは我々プレイヤーと対話してくれた。

正直なところ私は今まで「あれがPか。近づくことさえかなわない……」という神さながらのイメージを持っていた。

だけどそうじゃない。

 

途中、スタジオでは出演者が青山Pをかばうように「そんなこと言う人いるよね」といった感じで、質問に対してまるでクレーマーに対応するかのようにいなす場面もあった。そこに限っては「なんやこいつ」と反感も持った。

 

だが青山Pからは終始一貫して紳士的な印象を受けた。

 

 

青山Pの考えるプロデューサーの仕事とは?

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利益創出と方針決定

青山P曰く「ゲームは組織でつくる」

青山Pは中学生のころからゲームを作っていたらしい。中学生のころは一人で作っていたけれど、ゲーム会社に就職すると「ゲームって組織でつくるんだな」とすぐに感じたという。

つまりプロデューサーの仕事とは、組織の方針を決めて利益を創出するという説明になると思う。

青山P曰く「営業、宣伝、販売管理は苦手だから、そっちはよーすぴ時代よりも現場を煩わせているかもしれない」

 

「会社から見ると」と「チームメンバーから見ると」に加えて「ユーザーから見ると」が欲しかった気がしないでもない。

で、夜話は利益の創出について展開していく。

 

 

利益=売上ー費用

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イラストは武器屋トルネコ

青山P曰く「たとえば会社が1億円を持っていて、投資すると、1年で1億1千万円になるやつと、1年で1億2千万になるやつがあるとする。そうすると多いほうの1年で1億2千万になるほうに投資するじゃないですか。 利益を上げないと投資がドラクエじゃないところへ行ってしまうわけです」

 

資本主義の定めなのかもしれない。

私もニートだ。淘汰されゆく存在。

そして、もしもドラクエが利益を出せなければ、ドラクエとてFFやその他の人気ゲームによって駆逐されるという現実がある。

 

出演者曰く「ボランティアじゃないんだ」

青山P曰く「利益を上げるには二者択一だ。売上を上げるか、費用を抑えるかだ。では費用とは具体的に何か? サーバーの費用と人件費である。人件費を削るということは開発人員を減らすということで、これはしたくない。10人でつくっていたものが9人で作れるようになったとする。そしたら人員を9人にしてしまうのではなく、10人で1.1倍のものを作りたい。ならば方針としては売上を伸ばすことになる。」

 

至極明快だった。だが課金要素を増やしていくということである。

課金要素を増やす方針を青山Pは隠さない。そこには好感が持てた。

しかし課金要素を増やすことに積極的だ。仕方ないとはいえ残念な気分も起こった。

ボランティアじゃないことは理解しているつもりだった。企業の利益のためのものであることも理解しているつもりだった。そういったものであるドラクエが、私にとって夢のような、童心に感じた冒険心のような、なにか精神的なあこがれでもあった。

剣と魔法で魔王に立ち向かう世界と、利益と競争の資本主義の企業が、背中合わせなのである。可憐なエルフとハゲのおじさんが同じものだと知ったときのショックなのだ。

現実は残酷で直視できない。大人になるってこういうことなんですかね。

 

青山P曰く「売上を伸ばすには、冒険者の数を増やすか、冒険者にさらに多く課金してもらうかだ」

このふたつについて、さらに夜話は続く。

 

 

課金要素は増やすが……

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もちろん大切にします ドラクエらしさ

青山P曰く「ドラゴンクエストらしさって言葉が嫌い。ドラゴンクエストらしさって、人それぞれのものだから」

 

おそらく「表現の曖昧さを嫌った」という解釈でいいと思う。

青山Pはドラクエ10を作っている人だ。そういう人には「ドラクエらしく作ってくれ」と言われても、具体的にどう作ればいいのか伝わらない。

 

青山P曰く「僕にとって、ドラクエらしさってやっぱり堀井さんだと思っていて」

出演者曰く「でも堀井さんが一番ドラクエらしさをぶっこわす」

青山P曰く「そうそう」

 

たしかこんなやりとりがあった。

矛盾するようでもあるが、青山Pたちもやはり「ドラクエらしさ」という言葉を用いている。やはり「ドラクエらしさ」という言葉でしか表現できないものがある。しかしそれは人それぞれ異なるのだろう。

 

青山P曰く「いま堀井さんとは机を並べて仕事をしているわけじゃないけど、やりとりはある」

みたいなことも言ってた。

 

 

「ユーザー」「お客さま」「冒険者

f:id:dorakueten:20190710024233j:plain運営とユーザーの立ち位置、関わりかた

青山P曰く「運営側は普通、ゲームやっている人のことをユーザーって呼ぶんですよ。だけどユーザーじゃ上から目線だからってことで、お客様と呼ぶようにしたんです。そしたら今度は、お客様扱いかよ! って言われちゃったんですよ。それで冒険者って呼ぶことにしたんです。冒険者が楽しいと僕らも楽しいみたいな、冒険者と一緒に楽しんでゲームを作っていく」

たしか、大筋はこんな感じのトークだったと思います。

 

これ聞いて、いろんなご意見がたくさん届いてるんだろうなって、想像してしまいました。

 

 

最近追加課金要素が増えていないか

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→増やしています

夜話はとうとう核心に迫る。

スカラベキングは、管みたいなのをプレイヤーに刺して吸血する。

 

 

プレイヤーの月あたりの課金額

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このグラフでは1000~1999円の課金者が多い

人間は「グラフを出されると何でも信用してしまう」という特性があるので、グラフについては客観的な視点を忘れないでほしい。

 

「追加課金要素を増やしている」からの「月あたりの課金額」

このロジックはどういう思考で組み立てられたものだろうか?

冒険者の立場ではなく、青山Pの立場で考える必要があるだろう。

 

 

課金させるパターンを増やす

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重大発表! 月額は消費税の増税後も据え置き

青山P曰く「追加で払うと何かがもらえるみたいな課金を増やしていく」

つまり今までは課金ってオシャレ装備を買うものだった。

これからは、課金すると色んなパターンのいいことがあるよ、ということ。

 

青山P曰く「ベース(月額のこと)は変えたくない。利用券1000円、1500円は変えずにいきたい。消費税は上がるから、実質値下げみたいなことになる」

月額は据え置き。つまり増税分が値下げされる。

そうすれば売上は下がるわけで、どこからか持ってこないといけないのかもしれない。

 

月額を上げなかったのは、どういうねらいなのだろう?

 

「基本プレイ無料でアイテム課金」みたいなMMOっていっぱいあるんですね。

基本無料のMMOはやっぱり復帰しやすいんです。「ちょっとやるかー」ってノリで。ハマるとそこで課金しちゃうんですが。

あれはたぶん、ゲームに熱中するというのが快楽なんですよね。そうして課金してしまう。

 

集客しやすさのために基本料金を上げなかったと考えることもできるし、私のような貧乏人に慈悲を与えてくだすったのだと考えることもできる。

利益の創造が仕事の人だから、おそらくは……でも……

青山P曰く「装備品枠やアイテム枠は無償で強化したい」

んああっ! 青山P大しゅきになってしまいますね、これ。

 

青山P曰く「小さい子の親から言われたんですよ。50ジェム払ってレア水あげたのに、ひとつもレアにならなかったって。心が痛みましたね。レア水というのは確率を上げるものですから、全体としてはレア水をあげるとレアが手に入るんですね。だけど個人だと、ひとりひとりのレベルでは、レア水をあげてもレアがもらえない人もいる。だからこれからはお金を払うと必ず何か見返りがあるようにしたいと思っています」

 

 

冒険者のおでかけ超便利ツールとDQXショップ

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ツールはキャンペーン、ショップは時短アイテム

青山P曰く「ツールのキャンペーンのバリエーションを増やす! 大胆にやってみようってことで」

 

課金キャンペーンの大胆なのが来ること必至!

……そして

 

青山P曰く「DQXショップでは時短アイテムを売り出す!」

これからは課金で強くなる時代になるの!?

 

 

Pay to Winになるの?

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Pay to winとは、お金を払えば払うほど強くなること

青山P曰く「お金で強くなるようにはしない。インゲームでできる最強のものを、課金すると時短できるシステム。時短こそPay to Winだと言う人もいるかもしれませんが、僕はそうは思わない」

つまり、キャラを育てるときに時間とお金のどちらを費やすか選べるかたちになる。

 

青山P曰く「ソシャゲみたいだって言われることもあるけど、ソシャゲを参考にしてる。ソシャゲのマネタイズは優秀!」

 

時短アイテムでどれくらい時短になるのか?

それはたぶん、売上で決まるのではないか。

時短アイテムがあまり売れなければ「もう少し時短アイテムを有利なものにしよう」と考えることは自然なことだ。

売上を見ながら、調整され続ける。

「時短アイテム無しにはやっていられない」と感じられるバランスまで進めば、もう無課金では遊べない。

 

冒険者が減っていないか

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V3中は減り、最近は横ばい

グラフ出しまーす。

 

 

緑は継続、黄色は復帰、赤は新規

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3DSの無料キャンペーンで来た人はすぐやめた

青山P曰く「V4が横ばいなのは、クオリティが上がっているから。あとヴァージョンアップ間隔が短いから。」

出演者曰く「ゆうおた効果で新規が増えました」

 

青山Pによると、復帰がわりと多いという評価だった。

ヴァージョンアップがあると課金するというプレイスタイルも、グラフでは復帰に該当する。

だから私は復帰者に分類されると思います。あと一週間くらいで課金が切れるので、そしたらまたしばらく来ないと思う。

V1~V5までオールインワンになったのが発売されたら、買うかもしれない。

 

青山P曰く「新規もけっこういるので、初心者がわかりやすい、馴染みやすいつくりに変えていく」

 

 

インしなくなったフレが増えてる

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全体数は横ばい、新規復帰が2割、だから継続は8割

つまり2割がやめていく。

 

青山P曰く「継続が減っているので、自分の周りの人は減っているかもしれません。でも全体の数は新規や復帰がいるので横ばいです」

 

 

新規・復帰を増やす施策

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V5でやる! 今は話せない

青山P曰く「コラボやります。web広告にも力入れます。七夕クエストのバナー出したんですよ。もうすぐトラシュカのバナー出します。web広告出して、復帰者の人数調べて、一人あたり広告費いくらかってところまで計算して、効果的に広告を打ち出していく」

 これはすごいなって思いましたね。月並みな感想ですけど。

 

 

プレイヤーを対処してほしい

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対処した、対処しないという発表はしない

 

たとえば「AさんをBANにしてくれ」と運営に訴えたとする。

そのときの運営の対応は「はいBANにします」とか「いいえBANにはしません」とか、そういうことは答えないということ。

 

運営の内部規定に従って、対処はする。

BANにしたか、しなかったかなどは公表しない。

青山P曰く「ユーザー同士のケンカは勝手にやってくださいということで、こちらでは対応しません」

 

 

超DQXTVはYouTubeでやらないのか

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やりません

青山P曰く「超DQXTVはドワンゴさんが提供してくれてるんです。それをYouTubeではやりません。ドワンゴさんが助けてくれてるんで、DQXチームに負担はないんです。初心者大使もドワンゴさんがやってくれているので、DQXチームに負担はないです。」

 

これは知らなかった。

視聴者が多いのでってことでしょうかね。

 

 

情報発信を多くする件

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増やせていません

青山P曰く「twitterのフォロワー増やそうと思ってやってるんですけど、それはできました」

 

青山P曰く「広場とかで検討してますって書くと、冒険者にやるって意味と捉えられる」

広場に書くのは、要望なんですね。してほしい! ということを書く。

「検討する」と返事をすると、青山Pとしては、どうするか考えてみるという意味だけれど、要望を出した側は検討すると言われて期待を持ってしまう、やってくれるんだと思ってしまうってことみたいです。

 

安西D曰く「こういう理由でやりませんと言っても、感情的に理解されない」

これも広場には、こうしてほしい! という要望を書いているわけで

「やりません。理由はこれです」と答えても「ええ!? どうして? やってよ!」という気持ちになる。感情的に理解されない。

安西Dはクールだ。

 

青山P曰く「藤澤さんのときは運営開発便りってのがあった。藤澤さんは文章書きなので、文章が得意なんですよ。今はこのDQXTVがあって情報発信の場になっているので、運営開発便りの位置づけも変わってきた」

つまり運営開発便りは減らす。

 

 

安西Dが人狼ばかりでエアプなんじゃないか

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イラストは、なんとかウルフ

安西D物憂げに曰く「会社員がツイートするのは、時代ですよね」

(芸能人でもないのに)会社員(の私が)がツイートするのは

というニュアンス。

 

青山P曰く「個人のtwitterだから、ご容赦いただきたい」

安西D曰く「仕事のことについてツイートするのは、なんか違う」

 

 

そして感動のクライマックスへ

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安西D訴えて曰く「今日、会社で、これTVでやるんだなってボードを見て、言おうと思ったことがある。

よーすぴはドラクエを10年は続けるって言ってた。

青山Pがヴァージョン5の後はどうする? って聞いてきた。

10年経ったあと、ヴァージョン5の後、できるだけ、今の規模で続けていきたい。

続けるには、いったん(ゲームの人気が)下り坂になったときの恐ろしさって、僕らも分かっていて、そうなってから頑張っても遅いなって。

今からできることをしておきたい。

それが今日お話したことです。

僕もドラクエが好きだ。

ドラクエをソシャゲみたいにする気はない。

変えたくないけれど、時代に合わせて変わっていかなきゃいけない部分もある」

 

クールで無表情なイメージの安西Dが、必死に伝えようとしていた。

決してカメラを見据えない安西Dの訴えを聞いていると、安西Dはクールなのではなく、感情を表現することに不器用なのだろうと思われてきた。

その不器用さを差し引けば、安西Dが表情をゆがめて言う姿には、なるほど彼もドラクエが好きなのだろうという説得力があった。

安西Dは責任あるディレクターであり、私は一介のニートなのだから、ドラクエとの関わりかたはまったく違うのだけど、彼も私もドラクエが好きなのだと分かったときに奇妙な連帯感を見つけることができた。

そして涙してしまった。

今回のDQXTVで泣いた人って、他にもいるんじゃないだろうか。

 

ニートとしては、バンバン課金させる方針へ舵取りされてつらい。アストルティアでの死を意味する。

ドラクエ10から脱落しないとリアルで困窮するので、頑張ってゲーム依存を解きたい。

でも最後にいいものが見れて良かった。

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